地震などの災害時には、避難所や野外で長い時間過ごさなければならないことがあります。寒さや風雨にさらされてしまうかもしれないこのような状況下では、しっかりとした寒さ対策を取ることが重要です。
しかし、もしも防災グッズの中に防寒用品や衣類の備蓄が十分にない状態で避難しなければならない場合には、生身で寒さに耐えなければなりません。
この記事では、身の回りにあるものを使った、災害時にできる防寒対策についてご紹介します。どれもとても簡単に実践できる方法ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。
新聞紙とラップを使い、災害時に役立つ防寒腹巻を作る方法をご紹介します。
冬の寒い時期に災害が起こり、電気が使えなくなった場合には暖房が使えず、寒い中で過ごさなければならない可能性があります。寒い中で長時間過ごすと体力が低下したり、体調を崩してしまうこともあるため、災害時であっても防寒はしっかりとやっておきたいですよね。
寒い中で災害に見舞われ、防寒グッズが十分に揃わないという場合には、新聞紙とラップを活用してみてください。
【用意するもの】
・ラップ
・新聞紙
【手順】
①2枚の新聞紙をそれぞれ体の正面と背後に置きます。
②新聞紙の上からラップを巻きつけます。
ラップは保温力が高く、防寒対策に優れています。特別なものを用意する必要がなく、普段から家にあるものだけで実践できるのが嬉しいです。もしものときに役立ちますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
新聞紙を使って、手袋を作る方法をご紹介します。
寒い季節に欠かすことのできない防寒グッズの手袋ですが、災害が起きて避難したときなど、もしもの場面では持っていないかもしれませんよね。避難所や野外など、寒さや風雨にさらされた環境下で手袋がないと大変です。
もしも緊急時に寒い中で手袋を持っておらず、すぐに用意できそうにないときは新聞紙を活用してみてください。素早く簡単に、手袋の代用品を作ることができますよ。
【用意するもの】
・新聞紙
【手順】
①新聞紙を、下から5cm程の部分で折り曲げます。
②①の部分から2回程折り、長方形にします。
③新聞紙を一度広げ、裏返して半分に折ります。
④反対側も同様に半分に折り曲げます。
⑤飛び出ている部分を新聞紙にできたポケットに入れ込み、三角形になる様に折ります。
⑥下半分を折り曲げます。
ハサミなどで新聞紙を切る必要がなく、折り曲げるだけでできるのでとても手軽に実践できます。寒さ対策だけでなく、衛生環境が気になる避難所などで使い捨ての手袋としても使用できます。ぜひ覚えておいてくださいね。
ダンボールを使って、災害時に役立つ簡易スリッパの作り方をご紹介します。
地震などの災害が起こった際、避難所に避難しなければならない可能性があります。そのような非常時では、スリッパや暖かい靴下などを持っていくことができないかもしれません。スリッパは防汚に、そして靴下は防寒になるのでぜひ用意したいですよね。
災害時にスリッパや靴下を用意できなかった場合、ダンボールを作って簡易スリッパを作ってみてください。1つで防汚と防寒ができるのでもしものときに役立ちますよ。
【用意するもの】
・ダンボール
・新聞紙
・ビニール袋
・輪ゴム
【手順】
①ダンボールに足型を取ります。
②①に沿ってダンボールから足型を切り取り、新聞紙で包みます。
③ビニール袋をかぶせ、輪ゴムを使って固定します。
新聞紙やダンボール、さらにビニール袋をかぶせることで保温効果が期待できます。防寒対策になるのが嬉しいですね。外側のビニール袋を交換すれば繰り返し使え、衛生環境が気になる避難所の中でも安心です。ぜひ覚えておいてくださいね。
ペットボトルと靴下を使って、簡易湯たんぽを作る方法をご紹介します。
寒い季節に暖を取る手段として湯たんぽは優秀ですよね。お湯を入れれば何回でも使用可能なのでエコでお得です。もしも災害が起こってしまったとき、避難所などでの暖房がわりとしても湯たんぽを活用したいです。
もしも避難先に湯たんぽを用意できなかったとき、ペットボトルがあれば簡易湯たんぽを作ることができますよ。
【用意するもの】
・ペットボトル
・靴下
・お湯
※ペットボトルは必ずホット用のものを使用してください。
【手順】
①ペットボトルの3分の2程までお湯を入れます。
②キャップを閉め、ペットボトルに靴下を1足かぶせます。
※お湯を扱う際には火傷に十分注意してください。
ペットボトルと靴下だけでできるので、もしものときにも実践しやすいですよね。災害時に暖を取る手段として有効です。ぜひ覚えておいてくださいね。
新聞紙と銀マットを活用し、災害時に暖を取る方法をご紹介します。
寒い時期に災害が発生し、避難所などに避難しなければいけなくなったとき、現地に十分な防寒用の備品が用意されていないことが考えられます。寒さは体力の低下や体調の悪化を招くため、日頃から防寒用の防災グッズを用意しておきたいです。
銀マットと新聞紙があれば、もしも避難先が寒い状況であっても、しっかりと暖を取ることができますよ。
【用意するもの】
・銀マット
・新聞紙
【手順】
①新聞紙を広げ、中心部に頭が通る大きさの穴を開けます。
②地面に銀マットを広げ、その上に座って①の新聞紙を頭からかぶります。
銀マットを下に敷くことで、冷たい床に触れずに済みます。銀マットには保温の効果もあるので寒さ対策に有効です。ぜひ銀マットや新聞紙をなどを防災グッズとして日頃から用意し、もしものときには役立ててくださいね。
新聞紙とゴミ袋や新聞紙とラップで防寒着を作る方法から、新聞紙で手袋を作る方法、防寒にも防汚にもなる簡易スリッパをダンボールで作る方法や、ペットボトルで作る簡易湯たんぽ、銀マットと新聞紙で暖を取る方法をご紹介しました。
もしも災害が起こり、平時に行っているような寒さ対策をとれなくなってしまった場合には、身近なものを活用して防寒してみてくださいね。
ぜひ防災グッズの備蓄を見直し、寒い時期の災害に対応できるようにしてくだい。また、この記事で紹介した方法を参考に、防寒グッズをしっかりと用意できなかった場合にも、日々使っている日用品を防寒グッズとして活用してみてくださいね。
ゴミ袋と新聞紙を使って、災害時に使える防寒着の作り方をご紹介します。
もしも突然大規模災害が起こり、衣類などの防寒グッズを十分に揃えられない状態で寒い避難所や野外に避難しなければいけなくなったとしたら、寒さに震えることになってしまいますよね。寒い中で過ごすことは体力低下や体調の悪化を招くため避けたいです。
そんなとき、比較的用意するのが簡単な日用品を使って防寒着を作ることができます。
【用意するもの】
・45ℓのゴミ袋
・新聞紙
【手順】
①袋の底とその両脇を、それぞれ首と両腕を出せるようにアーチ状に切り取ります。
②①のゴミ袋を頭から被り、新聞紙を体との間に入れ込みます。
③ゴミ袋の下部が余った場合、ゴミ袋を結んでサイズを調整します。
ゴミ袋と新聞紙は比較的すぐに準備できるので、もしものときにも実践しやすそうです。覚えておくだけでいざというときに役立つかもしれません。ぜひ覚えておいて、災害に遭遇したときには実践できるようにしてくださいね。