今年の夏は、梅雨が長かったせいか、お風呂場のカビに悩まされているという方が多いのではないでしょうか。
ただの汚れと違って、カビは擦っただけでは落ちなかったり、専用のカビ取り剤を使っても時間がかかってしまったりとなかなか厄介な掃除の一つです。そして、ちょっと油断するとまたすぐに生えてきてしまって、もうお手上げ!
そこで今回は、家庭にあるものでできる簡単な掃除方法から、今日からすぐに実践できる予防法まで、5つのカビ対策をご紹介します。
カビ取り剤の強い匂いが苦手な方にオススメの掃除法をご紹介します。
ただブラシでこすっただけでは落ちない黒カビ。市販のカビ取り剤は時間をかけて使っても満足には落とせなかったり、浴室に匂いが残りやすく、小さなお子さんのいるご家庭は使用するのに不安になりがち。
そこで、匂いが気にならないカビ取り剤を手作りしてみませんか?
オキシクリーンと重曹を混ぜて60分待てば、カビ汚れを落とすことができますよ。
【材料】
オキシクリーン(酸素系漂白剤) 大さじ1
重曹 大さじ1
ぬるま湯 大さじ1~2
【手順】
①オキシクリーン、重曹、ぬるま湯を計量して、容器に入れます。
②ペースト状になるまで混ぜ合わせます。
③カビの生えている箇所の水気を拭き取り、ペースト状の洗剤を塗布します。
④60分ほど放置します。
⑤ブラシでこすって、ぬるま湯で洗い流します。
カビは生える前に防げるとよいですよね!普段から簡単にできるカビの予防法をご紹介します。
カビの発生を防ぐには、カビの餌となる皮脂汚れや石鹸カスをなくして、お風呂場の温度を下げるのが大事。そこで、シャワーを活用します。
お風呂上がりやお風呂掃除の後に、50度~60度の高温シャワーをお風呂場全体にかけ流します。石鹸カスや汚れがゆるんだところで、シャワーを冷水に切り替え、もう一度バスルーム全体にかけ流します。
高温だったバスルームの温度が一気に下がり、カビを抑える効果が期待できます。
また、浴室用スクイージーで水切りをするとさらに効果的。これらを毎日のお風呂上がりに習慣化することで、カビが生えにくい環境を作りましょう!
【手順】
①シャワーの温度を50度~60度に設定します。
②浴槽や壁、椅子などの小物に高温のシャワーをかけ、汚れを洗い流します。
③シャワーを冷水に切り替えます。
④再度、浴槽や壁、椅子などの小物に冷水シャワーをかけます。
⑤スクイージーで、お風呂場全体の水切りをします。
高温のシャワーを扱う際には、充分にご注意ください。
お風呂場の天井の掃除方法をご紹介します。
お風呂場の天井は手が届きにくいので、掃除がしにくいですよね。シャワーで洗い流そうとすると自分に水が落ちてきてしまいますし、シャワーの水がライトにかかると故障の原因に繋がることも。
そして、天井には見えにくいカビの菌が付着しています。天井のカビを放って置いてしまうと、いつまでたってもお風呂場のカビはいなくなりません。
そんな天井の掃除には、クイックルワイパーとエタノールが効果的です!クイックルワイパーなら、高い天井も壁の隅にも届きますね。
【用意する物】
・水 200ml
・無水エタノール 50ml
・ボウル
・クイックルワイパー
・雑巾
・手袋
【手順】
①水、無水エタノールをボウルに入れて混ぜ合わせます。
②ボウルに雑巾を入れて染み込ませます。
③手袋をしてから雑巾を絞り、クイックルワイパーに装着します。
④クイックルワイパーでお風呂場のの天井や壁などを拭きます。
【注意点】
・エタノールは引火性があるので、火の気のないところで使用しましょう。
・掃除をするときは換気しましょう。
・手荒れ防止に手袋をしましょう。
市販の燻煙式お風呂用カビ取り剤を使用して、楽にお風呂のカビ予防ができる方法をご紹介します。
燻煙式お風呂用カビ取り剤は、防カビ剤の煙を充満させて黒カビの元となる菌を除菌してカビを防ぐ効果があります。煙なので、掃除のしづらい天井や換気扇までゆきわたるのもうれしいポイント!
1~2ヶ月効果があるので、いつもの掃除に燻煙式お風呂用カビ取り剤を取り入れれば、毎日の掃除が楽になりますね。
汚れやカビを落とす効果はありませんので、あらかじめ水垢や石鹸カスなどを掃除をしてから使用してくださいね。
【手順 】
①お風呂掃除を済ませておきます。
②洗面器やイスなどの小物類は、浴室にそのまま置いておきます。
③浴室の窓を閉めて、換気扇を停止します。
④浴室の真ん中に防カビ剤を置いて、ボタンをカチッとしっかり押します。
⑤煙が出始めたらすぐに浴室から出て、入り口の扉を閉めます。
⑥30分以上おいたら、換気扇を15分以上回します。
【注意点 】
・使用前に製品の使用説明書を必ず読んでください。
・ガス湯沸器や内釜式浴槽の種火、ヒーターなどは消してガスの元栓は閉めてください。浴室の近くにガス漏れ警報機があると反応することがあるので、ポリ袋などで覆っておきます。(使用後は外します)
・ボタンを押すとすぐに薬剤が出てきます。吸い込みに注意してください。
ご家庭にある食材や洗剤を使ってカビを掃除する方法、お風呂上がりにすぐに取り入れられる予防法、こすらず簡単な予防法など、手間いらずな方法をご紹介しました。
カビは繁殖力が強く、条件が揃えばあっという間に発生してしまいます。カビが生えているお風呂場は気分が良くないだけではなく、健康にも良くありません。
楽にできる掃除法を取り入れながら、予防法を習慣化することでカビとは無縁なお風呂場にしたいですね!清潔でピカピカのお風呂なら、一日の疲れも吹き飛びます!
東京在住のライフオーガナイザー®・クローゼットオーガナイザー® 鈴木裕子です。
すっきり=楽チン=ストレスフリー=家族にやさしい。
「好き」と「心地よい」に囲まれた家づくりを研究中。
お風呂場でよく目にするカビは2種類あります。
一つ目は濃いピンク色をしたぬめりのあるもの。
これは、赤色酵母と呼ばれる酵母菌で、カビではありません。カビではないのですが、湿気とぬるま湯程度の温度と石鹸カスや皮脂汚れなどの栄養源という条件が揃えば、あっという間に発生してしまいます。
もう一つは、黒い斑点。
これは、黒カビと呼ばれるクラドスポリウムという名のカビです。黒カビは空気中に浮遊している上に、赤色酵母と同様な条件があればすぐに発生してしまいます。
しかも、黒カビを吸い込んでしまうとアレルギーの原因となることも。放って置かずに早めに除去したいですよね!