年間を通して雨が多く、ここ数年豪雨による被害が甚大になっている日本。豪雨に伴って起こる川の氾濫や、土砂崩れなどの災害も多くなっています。人や家屋をも飲み込んでしまう、水害の対策はできているでしょうか?
今回は、浸水が起こる原因や豪雨に伴う水害と避難場所、そして、万が一のときに備えた、ご家庭で取り組める浸水対策を紹介します。
いつ、どこで、誰の身に降りかかってもおかしくない豪雨災害に、今から備えましょう!
万が一、豪雨による浸水などの災害が起こってしまったときに備えて、事前に確認しておくことがあります。
ご自宅や職場、学校からの避難所や避難経路、避難場所です。ご家族で別々の場所にいる場合も考慮し、それぞれが避難所と避難経路を確認することが大切です。また、災害時は連絡がとりにくいことから、家族で集合場所を決めておくこともおすすめします。
お住まいの市町村から出されているハザードマップに一度目を通し、有事の際にどう行動すべきなのかを頭に入れておきましょう。
豪雨によって引き起こされる、内水氾濫の災害を防ぐ方法をご紹介します。
大雨が降り、内水氾濫が起こると、ご家庭のトイレ、洗面台、お風呂などの排水口から下水が逆流してくる恐れがあります。これに伴う被害を防ぐためには、水のうが活躍します。
水のうとは、水害で水が家の中に入り込みそうになった場合に、その水をせき止めて、浸水を防ぐために使用するものです。
ゴミ袋に水をたっぷり入れ、口をギュッと閉じれば簡易水のうのでき上がりです!完成した水のうを、ご家庭の排水口の上に乗せ、水の流入を防ぎましょう。
【材料】
・大きめのビニール袋
・水
【やり方】
①用意したゴミ袋に水をたっぷり入れます。
③ゴミ袋の口をギュッと縛ります。
③排水口の上に乗せたら完成です!
豪雨災害で最も怖いのは、河川の氾濫によって決壊した堤防から流れ出た大量の水が、住宅街などにある家屋に被害をもたらす浸水ではないでしょうか?迫りくる水から、家を守る方法をご紹介です。
玄関から水が流れ込むことを防ぐ策として、ここでも、水のうが活躍します。玄関扉下部に板を置き、40~45リットルのゴミ袋に水を入れた水のうを、2つのダンボールに入れて重しにして、ストッパーを作ります。板がドアに密着することで、水の流入を防ぎます。
【材料】
・玄関サイズに合った板
・段ボール
・40~45リットルのゴミ袋
・水
【やり方】
①ドアの下側に板を置きます。
②ゴミ袋に水を入れた水のうを2つの段ボールに入れて重しにします。
③段ボールを板に密着させたら完成です!
排水口、玄関からの水の流入対策をバッチリして、対策は万全!と満足してはいけません。床下収納からの浸水も起こります。床下収納からの浸水を防止する方法をご紹介します。
玄関からの水の流入を防ぐ方法として使用した、段ボールと水のうのセットを床下収納の上に置きましょう。
何か、大切なものが床下収納に入っている場合は、事前に取り出して高いところに移動させましょう。
水のうの作り方のポイントは、ゴミ袋の中に入った空気をできるだけ抜いて、口を縛ることです。こうすることで、水のうが扱いやすくなります。
【材料】
・段ボール
・大きめのゴミ袋
・水
【やり方】
①ゴミ袋に水を入れた水のうを2つの段ボールに入れて重しにします。
②段ボールを床下収納の上に乗せたら完成です!
本記事では、豪雨に伴って起こる川の氾濫や、土砂崩れなどの災害といった水害の対策方法をご紹介しました。
豪雨に伴う水害時の避難場所をしっかり確認し、万が一のときに備えた、ご家庭で取り組める浸水対策を行いましょう。
今回ご紹介した対策の全てで、水のうが活躍することが分かりました。早速大きめのゴミ袋と段ボールを確保しましょう。
そして、一番重要なことは危険な状況になる前に避難をすることです。命を守る行動を最優先におこなうようにしましょう。
豪雨の後に、頻繁に起こる氾濫。氾濫の中にも、外水氾濫と内水氾濫の2種類があり、それぞれ原因が異なります。
外水氾濫は、大雨などで河川の水かさが増し水位の上昇することで、堤防が決壊することによって生じます。
内水氾濫は、市街地に大雨が降った際に下水道や排水路、側溝などが雨水の排水を処理しきれずに生じるのです。
氾濫の結果、床下浸水や床上浸水の被害が生じます。浸水深が50センチメートル以下の場合は床下浸水と呼ばれ、それ以上の場合は床上浸水と呼び名が変わります。
また、床上浸水は、床下浸水と比べ物にならないほどの甚大な被害をもたらします。