いつの間にか冷凍庫に溜まっている保冷剤。ケーキや生ものを購入する度にもらってしまい、気づくと大量に溜まっていることも。
捨てるのはもったいないけど、そのままとっておくと冷凍庫の場所をとって、邪魔になってしまいますよね。
しかし!実は保冷剤は幅広く再利用できるアイテムなんです。保冷剤をタオルに包んで、暑い日に首や脇にあてて体温を下げるといった一般的な使い方もありますが、他にもたくさんの活用方法があります。
本記事では、保冷剤の再利用方法をご紹介します!
常温の保冷剤を、ジェル状のままトイレや水道の排水溝に流してしまうと、高吸収性樹脂が水分を吸収してしまい、詰まりなどのトラブルの原因になります。
保冷剤を捨てるときには、開封せずにそのままの状態でゴミとして捨てましょう。
自治体によって捨て方が異なり、可燃ゴミで出せる地域もあれば、不燃ゴミとして出さなければいけない地域もあります。お住まいの地域での捨て方がわからなければ、自治体のホームページなどを見て正しい捨て方を確認しましょう!
しかし、捨ててしまう前にちょっと待った!保冷剤にはさまざまな使い道があるんです!ここからは、保冷剤の再利用方法をご紹介します。
まずは、基本の再利用方法のご紹介です。
これから夏に突入し、気温がとても高い中、お弁当を長時間放置しておかなければならないですよね。お弁当内の食材が暑さで腐ってしまわないか心配です。
夏場にお弁当が腐ってしまうことを防ぐために、保冷剤を一緒に入れて持ち歩けば安心です。
冷気は高いところから低いところに向かって流れるので、保冷剤をお弁当の上に載せると全体に冷気が伝わります。また、冷めても美味しいおかずの側にいれるのも一案ですね。
保冷剤は、拳サイズに満たない小さなものから大きなモノまで、さまざまな大きさのものがあります。お弁当の大きさや、その日の気温、持ち歩く時間によって使い分けるのもオススメです!
アウトドアやペット用のクーラーとして、保冷剤が活躍するDIY術のご紹介です。DIYといっても、特別なものは使わず簡単に作れます!
このDIYクーラーでは、蓋の上から入った空気が保冷剤で冷やされて、箱側面の穴から冷たい空気がでてきます。
使用後は結露して中に水滴が付くので、よく乾かすようにしましょう。
【材料】
・蓋つき発泡スチロールの箱
・お皿立て
・保冷剤
・お線香
・ライター
・カッター
【作り方】
①発泡スチロールの箱の蓋にカッターで数ヶ所穴を開けます。
②火をつけたお線香を発泡スチロールの箱の側面にあてて、ゆっくりと溶かしながら円状に穴をあけます。
③お線香で開けた穴をガイドにしてカッターで穴をあけます。
④発泡スチロールの箱の中にお皿立て、保冷剤を並べて蓋をしたら完成!
万が一に備えて、火の取り扱いには十分ご注意ください。
保冷剤は何と、モノを冷やすだけではないんです!
保冷剤に含まれる、高吸水性樹脂は水分を含むとジェル状になります。ジェルの表面には沢山のデコボコがあり、このデコボコ部分が気になるニオイを吸着してくれるのです。
作り方はとっても簡単!常温の保冷剤の中身を、別容器に移すだけ。
小さな容器を使用すれば、クローゼットの中や、靴箱の中といった狭い空間にも置けてしまいます♪
さらに、保冷剤の中身に、ハッカ油や檜葉(ひば)油といった虫除け効果のある液体を垂らせば、消臭効果プラス虫除け効果も得ることができます。
夏に溜まりがちな保冷剤ですが、この季節に特に気になる「ニオイ」や「虫」の悩みを解決してくれる、便利な優れものなのです!
消臭剤としてだけではなく、芳香剤としても活用できる保冷剤の再利用アイデアをご紹介します。
100円ショップや手芸屋さんで売っているものを使い、自分好みにデコレーションした容器に保冷剤を入れ、好みの香りのアロマオイルを垂らすだけで完成!
自分だけのおしゃれでかわいいオリジナル芳香剤が簡単に作れてしまいます♪
香りだけでなく、見た目も素敵な芳香剤は魅力的ですよね!
是非、自分好みのオリジナル芳香剤を作ってみてください。
【材料】
・お好みの瓶やプラスチック容器
・お好みのデコレーション用の石やビーズ
・お好みのアロマオイル
【作り方】
①デコレーション用の石などを瓶に入れます。
②①の上から保冷剤の中身を流し込みます。
③お好きな香りのアロマオイルを垂らせば完成!
植物を育てていると、種類によっては頻繁に水やりをする必要がありますよね。しかし、旅行に出かけたり、帰省したりと、2.3日家を不在にするとき、水やりができなくて心配になる方も多いのではないでしょうか。
そんなお悩みを解決してくれる、保冷剤の活用方法をご紹介します!
やり方はとっても簡単。植物の根元に、保冷剤の袋の中身をかけるだけ!そのあとに、保冷剤の上に土を被せるとより長い期間水分を閉じ込めてくれます。
保冷剤の中身である高吸水性樹脂は、その名の通り高い保水力を持っています。この特徴のおかげで、2.3日の期間であれば水やりをする必要なく、植物に水分が十分行き渡るのです。
保冷剤を上手に活用し、安心して旅行や帰省を楽しみましょう♪
なんと、保冷剤は掃除にも活用できてしまいます!
保冷剤の中身であるゲルのデコボコが、汚れを包み込みながら取るのに最適なのです。特に、油汚れが気になるコンロまわりや電子レンジの中、オーブントースターなどのお掃除にぴったりです。
さらに、保冷剤の中身のゲルは消臭効果も持っているため、掃除ついでに消臭までできてしまい、一石二鳥♪
こちらでは、ゲルタイプの保冷剤をご紹介しましたが、RO水タイプの保冷剤もお掃除にはぴったりのようです。RO水タイプは純水のため溶けると、完全な液体状になるので、広範囲のお掃除にも向いています。
ご家庭の冷凍庫に異なる種類の保冷剤が眠っていましたら、掃除箇所によって使い分けてみてください。
本記事では、ご家庭の冷凍庫に眠る保冷剤の再利用方法をまとめました。
何かを冷やす役割以外にも、保冷剤の成分である高吸水樹脂の特徴を活かし、消臭剤や植物の水やり、そして掃除までを担えてしまう保冷剤の可能性には驚きです!
これを活用しないのはもったいないですね。
普段はそのままゴミとして捨ててしまっていた方も、冷凍庫に溜めたまま放置していた方も、今回紹介した再利用方法を利用して、保冷剤を上手に活用してみてください♪
そもそも保冷剤の中身はどんな成分から作られているかご存知ですか?
保冷剤の中身は、メーカー毎に多少異なりますが、ほとんどが90%以上の水と高吸水性樹脂(高吸水性ポリマー)やゲル化剤で作られています。保冷剤がスライムのような柔らかさを持っているのは、高吸水性樹脂やゲル化剤が水を固める性質を持っているからです。
これらの成分は、大量摂取しない限り人体に害は与えませんが、勿論食用ではないので誤飲には十分注意しましょう!