地震や噴火、台風など日本には数多くの自然災害がありますが、中でも毎年やってくるのが台風です。
近年は首都圏への大型台風の上陸も目立ち、川の氾濫や暴風など実際に甚大な被害をもたらしています。
台風は地震などの災害とは異なり、あらかじめ対策を取ることが可能です。
この記事では窓ガラスの補強や、水の確保、ものの固定方法など自宅でできる台風への備えと対策を紹介します。
台風にあらかじめ備えることで、自分の身だけでなく家族など周りの人の安全を守りましょう。
台風では強い風が吹きその影響で窓ガラスが割れてしまうおそれがあります。また直接割れなくとも飛来物によって割れてしまうかもしれません。
もし窓ガラスが割れた時に近くにいたら大変、怪我をしてしまいますよね。そうならないためにも窓ガラスには補強をする必要があります。
また、ものを飛ばしてしまわないためにも、物干し竿など外に出ているものは家の中にしまうことも重要です。自転車など家の中にしまうのが難しいものに関しては紐などで固定し飛ばないようにしましょう。
断水や停電に備えることも重要です。水は風呂桶にためておくなどして断水に備え、スマートフォンや携帯などはなるべくバッテリーを消費しないようにして過ごしましょう。
それでは具体的な対策の方法についてご紹介します。
ダンボールを使って窓ガラスを補強する方法をご紹介します。
台風による暴風の影響で窓ガラスが割れてしまうかもしれません。もしくは飛来物によってガラスが割れてしまう可能性もあります。過去、割れたガラス片によってお亡くなりになられた方がいる事例もあるのでしっかりと対策しましょう。
〈やり方〉
①ダンボールを切って大きくします。
②ガムテープを使ってダンボールを窓ガラスの内側に貼ります。
やることはこれだけですのでとっても簡単ですね。この方法を行う際には、窓ガラスの大きさに合わせてダンボールのサイズを調整し、窓ガラス全体を覆うようにしてください。
内側からダンボールを貼ることで割れたガラスの飛散防止になりますし、怪我も防ぐことができるので台風が来る際には是非やってみてください。
ダンボールを使わずに養生テープだけで窓ガラスを補強する方法をご紹介します。
通販や宅配便の利用で家にあるダンボールの数は増えたとはいえ、家にある窓ガラス全てを補強するにはまだ足りないかもしれません。そんな時には養生テープを直接貼ることでガラスを割れにくくできるんです。
〈やり方〉
①窓ガラスに養生テープを十字に貼ります。
②十字の上から×の形になるように養生テープを貼ります。
③カーテンを閉めます。
窓ガラスに養生テープを貼るだけなのでとっても簡単ですね。これでガラスが割れにくくなります。また、最後にカーテンを閉めることでガラスの飛散も防止できます。
怪我を防ぐこともできますのでダンボールが足りない時や、手元にない時には是非やってみてください。
家の外に出ているものを固定する方法を紹介します。
台風による暴風では家の外に置いてあるものが飛んでいってしまうことが考えられます。自分の家への被害だけでなく、もし他人の家に飛んでいって被害をもたらしてしまうと大変です。
植木鉢など外に出ているものはなるべく家の中に入れるようにしましょう。また、自転車などの大きくて家の中入らなさそうなものに関してはしっかりと固定します。
①自転車
自転車が風で転倒してしまうと破損したり、万が一、人がそばにいた場合には、けがをさせてしまったりするおそれがあります。伸縮ゴムロープはその名のとおり、伸縮するので扱いやすくフック、引っ掛けループがついているため簡単に固定することもでき、大変便利です。
②飛ばされそうな傘立て
傘立てを玄関に入れたくてもなかなかスペースが確保できない場合に伸縮ゴムロープで固定すると便利です。
③植木鉢
植木鉢など玄関に入りそうなものは出来るだけ玄関に入れましょう。
自宅だけでなく他の人に怪我をさせないためにも、台風が来る際には実践してみてください。
断水に備えるため、チャック付きポリ袋を使った飲料水の確保についてご紹介します。
生活する上で水はなくてはならないものですが、台風の際には、水道が止まってしまうことがあります。実際に2019年に来た台風19号では全国各地で断水による被害が見られました。
台風の断水に備えてスーパーに水を買いに行ったけど売り切れていた...そうなってしまった時は、チャック付きのポリ袋に水道水を入れて飲料水を確保しておきましょう。
水の入ったポリ袋はザルや洗面器、レジカゴ、ダンボール、ベビーバスなどの大きな入れ物に入れて保管しておくと良いでしょう。一部を冷蔵庫で冷やしても良いですし、冷凍すると保冷剤の代わりにもなります。
ポリ袋のサイズはどれでも良いですが、あまり大きくない方が良いです。1リットル前後のものが持ち運び、使い勝手も良いのでおすすめです。台風の際に水の備蓄がなくなってしまったら是非やってみてください。
スマートフォンの充電を長持ちさせる方法をご紹介します。
台風が来ると停電が起こってしまうことがあります。すぐに復旧すれば良いのですが中々電気が来ないこともあり、過去には実際に二週間ほど停電が続いた地域もありました。
こういった状況下ではスマートフォンの充電も思うようにできません。しかし、スマートフォンが動かないと他の人との連絡も取れないので困りますよね。
そんな時は機内モードに設定した上で画面の明るさをできるだけ暗くしてください。この方法を使えばスマートフォンの一回の充電を長持ちさせることができます。
台風の際に活用していただくだけでなく、普段出かけた先でバッテリーが切れそうなのに充電ができない場合などにも使える方法なので是非試してみてください。
台風の際に自宅でできる対策についてまとめました。
台風は来ることがわかっているため、地震などの他の自然災害と違ってあらかじめ対策を取ることができます。
この記事で紹介したのは、あくまでも台風対策の一部であり、ここに出ていることを全てやったから大丈夫、というものではありません。他にもできることはたくさんありますのでいろいろ実践してみてください。
自宅でできる最大限の対策をおこなって、自分だけでなく家族など大切な人の命を守りましょう。
台風はおもに7月から10月にかけて日本に接近、上陸します。大雨や暴風を伴うため、洪水や土砂災害などいろいろな災害を引き起こす原因になっています。
最近では川の氾濫による民家の浸水や、暴風によって家が壊されてしまうなど、私たちの生活にも大きな影響を及ぼしていますよね。
また、物理的な被害はなくとも停電や断水などライフラインが止まってしまうことも考えられるのでそのことにも注意する必要があります。
次にそんな被害をもたらすかもしれない台風に対する準備をご紹介します。